« プレジデント誌「職場の心理学」に「毎朝の出社が楽しい職場はどこが違うのか」という記事が載りました | トップページ | 事務局力の実践(5): 全社イベントを実行する »

2009年4月19日 (日)

「知識資産経営」って何だ?

KDIとしても、KM学会のベンチマーキング部会でもご一緒させていただいている、NTTデータの小豆川さんが、「知識資産経営と組織パフォーマンス ~人材・知識・ICTの融合の時代」という、すごく意欲的な本を出版された。

でも、「知識資産経営」って何だろか?って普通は分からないと思う。なかなかアカデミックなつくりの本だから、こういう本を読みなれていない人には、ちょっときついかもしれない。だが、ロジックは明快で、読み進めるうちに「なるほど」とひざを打つことになる。

初期のナレッジマネジメントの失敗は、「知識≒情報」という誤解にあった。検索システムをいくら立ち上げても、組織的な知識の共有には結びつかなかった。その正反対のアプローチが、「知識≒人と人との直接コミュニケーションで伝わるもの」という考えだった。これらの考えを「コード化戦略と個人化戦略」の違いとしてとらえたりもした。だが、小豆川さんの「知識資産経営」は、これら二つのどちらかに与するのではない、第三の道を示したものだ。

知識資産を企業の競争力の源泉となる知識(暗黙知・形式知、なんでもよい)の総体と捉え、その「知識資産をICT(情報・コミュニケーション技術)で扱える能力」に着目したのだ。つまり「知識をレバレッジ可能な組織知として活用する能力」が、NTTデータの知識資産経営と言ってよいだろう。

決してやさしい本ではないが、目に見えない人と知識と経営の関係をいかに捉えていくことができるのか、という学術的アプローチの魅力を堪能できる一冊だ。

« プレジデント誌「職場の心理学」に「毎朝の出社が楽しい職場はどこが違うのか」という記事が載りました | トップページ | 事務局力の実践(5): 全社イベントを実行する »

KDI」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1140210/29187157

この記事へのトラックバック一覧です: 「知識資産経営」って何だ?:

« プレジデント誌「職場の心理学」に「毎朝の出社が楽しい職場はどこが違うのか」という記事が載りました | トップページ | 事務局力の実践(5): 全社イベントを実行する »