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2009年1月 4日 (日)

事務局力の七つ道具(7): あとづけバイオグラフィー

【応用ツール】

事務局力の七つ道具(7)
あとづけバイオグラフィー

七つ道具の最後の一つは、会議(というかワークセッション)が終わった後の「あとづけ納得ツール」だ。毎回のワークセッションの満足度は、メンバーの積極的な参画度合いで決まると言ったが、プロジェクト全体の満足度は、「つまりこういう意味だったのだ」という納得感のあるプロジェクトレビューに依存する

そこで重要になるのが、プロジェクトのバイオグラフィー、つまり伝記だ。なぜこのプロジェクトが発足し、どういう経緯でメンバーが集められたのか。一人ひとりの個性あるメンバーを紹介し、どう各人が貢献したのか、どこが最も困難なポイントだったのか。あたかも三国志やスターウォーズのように、一人ひとりの魅力ある参加者がどれだけがんばったか、各回のワークショップがどんなエピソードを生んだのか、生き生きと描写し直す

伝記はもちろん、すべてが「あとづけ」だ。だから同じ戦国武将を扱っていても、複数の伝記小説を書くことができるのだ。そこには書き手の解釈が介在するし、誰を主役にするかで、伝記の見え方は変わる。そこに演出はあっても、嘘はない。だからこそ、プロジェクトがどれだけすばらしいものであったか、見事な「あとづけバイオグラフィー」を書き下ろすことに大きな意味がある

長文の作文をしろという意味ではない。現場の写真、ワークセッションで皆が動き回っている写真、実際に参加者が言ったコメント、そのとき書かれたポストイットの写真など、できるだけリアリティを出す。映画のパンフレットを作るような気持ちで。

この「あとづけバイオグラフィー」は、プロジェクトの価値をステークホルダーが理解することを助け、同時に、参加者自身にとっても、その意味を再認識するための最高のツールだ。写真の撮り方、コメントの残し方、バイオグラフィーのデザインなど、好きな映画や雑誌をベンチマーキングして、ぜひ凝りに凝ってほしい。これで、あなたの事務局としての実力が社内中に伝わる。

事務局力が、プロジェクトメンバーからの信頼を高めると同時に、あなたの公式な評価を高める。この好循環が生まれるところをぜひ実感してほしい。

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