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2008年12月14日 (日)

経営の常識をひっくり返す必要性あり

プレジデントの中嶋さんに、カヤックという会社の新しい本を紹介していただいた。以前、鈴木さんの勉強会で、柳澤さんとはお会いしたことがあり、その時から半数の社員がハワイに1ヶ月間滞在する制度とか、破天荒な経営を実践していて、びっくりしたことを思い出した。

この本の面白いところは、経営の基本を愚直に語っているところだ。経営理念の大切さや、CSRは経営そのものだ、等々、まるで小林陽太郎のようだ。正直、普通の会社と比べると破天荒なことをやっている会社なのだが、逆にすごいまともなのではないか?と考えさせられる。

そこで考えなければいけないのが、今の大企業が間違った経営をしているだけじゃないのか?ということだ。社会が大きく変化する中で、企業経営は、常識から大きくズレ始めているのではないだろうか。二酸化炭素排出は減らすと約束しながら、その一方で右肩上がりの経営計画を株主に約束する。こういった事業計画上の矛盾は、組織の管理手法をも破綻させてしまった。市場が縮み、組織の効率化を進める中で、人事的なポストは縮小の一途である。出世を動機付けにすることが現実的ではなくなった今、企業は社員にどのような将来像を示していくのだろうか。

これまでの組織管理の基本的な考え方は、大目標を組織で分担し、個々人の目標までブレークダウンして、しっかりと管理することであった。また組織全体の抱える問題を細かく分割し、各部署で解決可能な単純な問題に切り分けて処理することであった。このような機能分化を進めることで、効率を最大限に高め、同時に安定的な品質を確保することができていた。

しかし、このような問題を切り分ける人と、単純化された問題を解く人を分けるやり方、つまり考える人と実行する人の分離は、価値を生まなくなってきている。つまり、現場を知らない企画部門と、タコツボに陥った各現場部門を大量に生み出す結果となったのだ。

長くなってしまったが、これとまったく逆の経営手法が、カヤックのそれだ。現代の経営管理手法とは真逆の組織運営だが、実は今の大企業の抱える問題の処方箋にあふれている

経営の常識をひっくり返す必要があるのだろうか。本気で考える時期に来ている。

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