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2008年12月20日 (土)

事務局力のある人生

「事務局力」があると、こわいものがない。

「リーダーをやりたい」と言ってやらせてもらえるものではないが、「事務局をやりたい」と言えば、たいていは「悪いねぇ、お願いします」と言われるだろう。

また、リーダーでプロジェクトを成功に導くのは容易なことではないが、事務局はプロジェクトの成功に責任を負うのではなく、プロジェクトが予定通り推進することに責任を持てばよい。コミュニケーションさえしっかりとれば、難しいことではない。しかし往々にして、事務局的運営のまずさにより、プロジェクトは失敗に終わる。

なぜ、これほど目立たない地味な存在の事務局が、これほどの大きな影響力をもたらすのであろうか? それは、プロジェクトが「人の集まり」だからだ。人を動かす要素は、会議の最中ばかりではない。事前の誘い方、会議の出席者の選定、事前の根回し、アジェンダの作り方、そして会議後には、議事録の中身、送付先、そして次回の会議の設定等々。会議をシリーズで考えると、全体をマネジメントしているのは、リーダーではなく事務局であることが多い。

逆に、多くのリーダーは、人間関係のマネジメントに時間を割きたがらない。しかし事務局力を持つリーダーであれば、こういったことを自ら率先してやる。そう、事務局力は、必ずしも役割としての事務局の人だけが発揮するわけではない。次のような様々なシーンが考えられる。
・ 本当に事務局という任務を負っている人が、戦略的事務局になる
・ プロジェクトリーダーが事務局力を発揮して、プロジェクト推進を行う
・ 変革リーダーが非公式に、事務局力で人を集め、会社を動かす
・ 部課長、グループリーダーなどが、事務局力でチームを盛り上げる
・ 一般社員がチーム内、イベント、社外活動などで事務局力を発揮する

つまり「事務局力」があれば、いつでも、どこからでも組織に対して大きな影響力を与え得るのだ。また、事務局力を発揮していると、生きた人脈が構築できる。たんなる知り合いが増えるのではなく、自分が何かを実現しようと企画したときに、頼りになるパートナーが各方面にできる。なぜなら、事務局は参加メンバーのために仕え、彼ら彼女らの成功に貢献するからだ。そこで培われた信頼は、公式な事務局としての関係が終わった後も続く。それが事務局力の最大の価値だ。

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