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2008年12月11日 (木)

「サラサラの組織」はどうやって生まれたか?

ダイヤモンド社から出る『Kei』という書籍紹介誌に、「著者が語る」というコーナーがあり、そこで「サラサラの組織」を紹介しました。そこでも少し触れたのですが、本書の第1章の「沙羅ちゃんの物語」に出てくるキャラクター、第2章の「組織のドロドロレポート」に登場する人たち、すべてが実在の人物をモデルにしています。

第3章で、9つの企業から変革リーダーに登場していただき、彼ら彼女らの「個と組織のケーススタディ」を語ってもらっているのですが、ここに出てきている人も何人かは、第1章の登場人物のモデルになっています。彼ら彼女らの上司も、きちんと登場しています。ぜひ、そのリアリティを楽しんでいただければと思います。

もう一つの側面は、それぞれの場面も、私たちコンサルティングやリサーチで深く入っている企業で、実際に目にしたシーンからできているということです。

つまり、現場、現実、現人物(ゲンブツではなく)、それによって成り立っているのが、この「サラサラ・・・」なのです。ですから、組織革新に関心がない人にとっても、「日本企業のエスノグラフィー(民族誌学/文化人類学)」として、ばっちり面白いと思います。

なぜ、物語仕立てなのか?という疑問に対しては、理論的な説明と、いい加減な説明の二つがあります。前者の理由は、野中先生と紺野さんがハーバードビジネスレビュー誌に出した、「戦略への物語アプローチ」の考え方に基づいているということです。人が心を動かすときは、歴史や物語が共有されたときです。私たちも、読者の皆さんと物語を共有しようというねらいがありました。もう一つの理由、後者は、「野村さん、9つのケースは個別具体なので、ノウハウを一貫してみせるためのフィクションの物語とか書けます?」という編集者の冗談から始まりました。挙げ句の果てには、「マンガなんて、書けたりしませんよね?」という冗談も、実現してしまいました。

まさに、インプロみたいな編集会議でした、いつも。楽しくてしょうがない、そんなコラボレーションが忘れられません。楽しんで書いただけ、読む人にも楽しんでもらえるのではないかと、心から願っています。

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